PowerCLI 11.2のインストール
2019/6のVMUG仮想インフラ部会のネタ作りも兼ねて、10数年ぶり自宅のパソコンにESXiをインストールしホームラボを構築しはじめています。
ホームラボ構築中に、"自宅でもPowerCLIも使いたい”と思い、自宅のWindows10ノートPCに、PowerCLIを入れてみました。そのときに“気になったこと”、“インストール手順”をブログにまとめました。
■バージョンについて
仕事ではPowerCLI5.5~6.5を使う機会が多いですが、せっかくなので最新の11.2を入れることにしました。
少し驚いたのがバージョン番号です。PowerCLI 6.5までは、ESXiのバージョンに似た採番でしたが、いきなり10.x以上になりました。(6.5.4の次が10.xになるようです。)
この理由ですが、VMwareさんのブログを見るとPowerCLIのリリースから10周年ということと、PowerCLIの名称をvSphere PowerCLIからVMware PowerCLIに変更しvSphere以外のVMware製品を管理できるようにしていくため、変えたようです。
https://blogs.vmware.com/PowerCLI/2018/02/powercli-10.html
(Linux版PowerCLIも今度試してみます。)
■インストール方法
インストール方法もより簡単になりました。従来までは、exeをダウンロードし実行する形でインストールしていましたが、PowerShellのInstall-Moduleコマンドレットからインストールできるようになりました。
https://www.powershellgallery.com/packages/VMware.PowerCLI/11.2.0.12780525
■インストール手順
実際のインストール手順はこちらになります。
1. 管理者モードでのPowerShellの起動
[スタート]で右クリックし[Windows Powershell(管理者)]をクリックします。
2. Install-Module コマンドの実行
PowerShell上で、次のコマンドレットを実行します。
Install-Module -Name VMware.PowerCLI
実行後、”Nuget プロバイダー”、”信頼されていないリポジトリ”は”Y”を選択します。
[実行イメージ]
すでに、PowerCLIが導入済みの場合は、次のコマンドレットでバージョンアップできるようです。
(私の方では未検証です)
Update-Module -Name VMware.PowerCLI
以前からPowerShellを使っていた環境であれば、すでに設定済みのため不要かもしれませんが、PowerCLIのコマンドレットを使うにあたり、PowerShellのセキュリティポリシーも変更していく必要があります。
1. セキュリティポリシーの確認
PowerShellコンソールで、次のコマンドレットを実行します。
Get-ExecutionPolicy
※デフォルトの“Restricted”だとPowerCLIが実行できません。
2. セキュリティポリシーの変更
PowerShellコンソールで、次のコマンドレットを実行し、セキュリティポリシーを” RemoteSigned”に変更します。
Set-ExecutionPolicy -Scope CurrentUser RemoteSigned
“実行ポリシーの変更”は、”Y”を選択します。
ポリシーの種類や動作の違いについて知りたい方はこちらが参考になると思います。
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0805/16/news139.html
■PowerCLIの動作確認
最後に、PowerCLIのインストール、PowerShellのセキュリティポリシーの変更が正常に終わっていることを確認する意味もかねて、PowerCLIのバージョンを確認します。
Get-PowerCLIVersion
成功すると次のように表示されます。
セキュリティポリシーの変更がされていない場合、次のような表示となり実行できません。